DTM用にM1 Max搭載のMacBook Proをポチった話

DTM

以前の記事でも触れた、M1 Pro / Max搭載のMacBook Proを注文しました。まだ手元に届いていませんが、スペックを選ぶにあたって何を参考にして、何を考えたのかを、DTMの観点から紹介します。

注文したスペック紹介と解説

新型MacBook Proについて、どのスペックを買うべきか。様々な記事がネット上には転がっていますが、正直DTM用途で考察している人は少なく、あまり参考になりません。よって、結局は自分がどのスペックを必要としているか、把握する必要があります。
ですので、オプションの項目ごとに、どのように考えていくかを見ていきましょう。
以前の記事でも触れた通り、新OSが搭載されるため、DTM周辺ソフトが対応しきるのには時間が掛かるので、購入を待てる人は引き続き待ったほうが良いです (大事なことなので何度でも言います) 。

筐体のサイズ

14inchなのか16inchなのかという点ですが、私は持ち運び用途も見たいので14inch一択となりました。家において使うことしか想定しない方は、16inchでも良いかもしれません。性能差は殆どありませんが、バッテリーと、冷却性能は変わります。海外YouTuberで検証している方がおり、以下の動画で実際のファンの音量などを聴くことができます (英語)。

この検証によって、14inchでも十分な冷却性能を誇っていることが分かったので、安心して14inchをポチることにしました。ファンの音も、あまり気にならないですからね。本当に無音が良いという人にとっては16inchになるかもしれません。

メモリ

DTMにおいてメモリ容量は非常に大事です。特にソフトウェア音源やプラグインの読み込みに影響します。MBPには16GB, 32GB, 64GBの3種類が選べますが、これを決めるためには、そもそも現行の自分の制作環境は、メモリ足りているのか を見定める必要があります
分かりやすい方法だと、Macを使用されている方であればアクティビティモニタを開けば、アプリ毎に使用しているメモリがすぐ見れます。 これで概ね当たりをつけましょう。

私の場合、現行は32GBメモリを使っていますが、正直ギリギリアウト、という状況ですので、ここは64GB一択となりました。
ちなみに、もし16GBで足りるのであれば、M1 MacBook Airを検討するのが良いと思います。

CPU

まずM1 Pro / Maxのどちらかを選ぶことになりますが、メモリを64GBにする場合、CPUは自動的にM1 Maxとなります。 もしメモリ32GBで良いという方は、自信を持ってM1 Proを選んで良いと思います。 PUコア数が下がるためグラフィック性能はM1 Maxに比べ劣りますが、以下の記事によれば、その分バッテリー持ちは良くなるようです。

またM1 Maxにした場合も、GPUコア数が24コアと32コアの2つが選べます。私は映像編集もするし、価格差も22,000円程度なので、何も考えずに32コア…にはせず、24コアを選択しました。
理由は2点あり、一つは、映像編集するとはいえ32コアの恩恵を受けるほどのことをする自信が無いということ、もう一つは、GPUコア数減少によりバッテリーの持ちが良くなることが期待できること (24コア vs 32コアで検証している人がいないため、ここは推測に過ぎませんが) です。
24コアの性能についても、以下のYouTubeが参考になります (英語)。最新のゲームをやる人なんかは32コアの恩恵を受けそうですね。個人的には元々M1 Proでも十分な映像性能だと思っていたくらいですので、32コアにまではしませんでした。

ストレージ

積めば積むほど激しく金額に跳ねる部分ですので、予算に合わせて選択することになるとは思います。この内臓SSDは驚異的に爆速なのですが、ここにコストを掛けたくないのであれば、外部SSDを別途買うことで、かなりの節約になります。しかし、私の場合は元々8TB欲しかったということもあり、8TBを選択しました。
私の現行環境は、ゴミ箱MacProに当時最大の1TBを積んでいて、外部SSDとして2枚3TBを繋いでいる状態です。で、合計4TBのうち3TBを既に使用している状態でして、そろそろ追加音源とかも容量の問題で渋々見送るレベルになってしまっています。
特に内蔵SSD容量が殆ど残っていないのは、あらゆる点で問題です。まず、メモリのスワップ先として内蔵SSDが使われるため、ある程度の容量を空けておきたいこと。加えて、殆どのプラグインはインストール先としてOSが入っているSSDを指定してくるため、外部SSDにインストールするためには工夫が必要で面倒なこと。あとは単純に、外部SSDの取り回しが面倒で、特に持ち出しを考えるならば、なるべく内蔵SSDで完結させたい…と考えると、やはり8TB欲しいな、となりました。

キーボードの言語

スペックとは関係無いので素通りしそうになりますが、キーボードの配列を選べます。デフォルトだとJIS配列ですが、UK配列, US配列も選ぶことができます。ここは好みで良い部分ですが、私はUS配列を選びました
私は全ての配列を使ったことがありますが、個人的にはUS配列を推したいです。 これについては別記事を書こうと思っていますが、最大の理由は ‘「かな」キーによる誤爆が無く、スペースキーが広い’ から。JISキーボードでLogicを使っていると、キーコマンドを打つときに、間違えて変換キーなどを触ってしまった挙句、全角モードだとスペースキーによるプレイバックが効かずに変換し直す…という減少が頻発しました。USキーボードですと、このような誤爆も無くなり、スペースキーそのものが広いからプレイバックもしやすいです。

余談: なぜ今買うのか

前回の記事で ‘基本、待ちで良い’ と言っていたのに、なぜ今買うのかという点についても補足しておきます。

  • 様々な調査の結果、100%とはいかないまでも、現時点である程度はDTMに使えそう、かつ時間が解決しそう
  • 冷却性能が高そう
  • Sidecarを使いたい(現行環境のゴミ箱MacProでは非対応)
  • ストレージの圧迫がそろそろ無視できない
  • 自分を取り巻く環境の変化

環境の変化、という項はややこしいですが、年内までに手に入れたほうが家庭環境敵にセットアップが楽だとか、引っ越しにも対応したいとか、持ち出して制作することに興味を持ち始めたとか、そういった類の話になります。
Sidecarでやりたいのは、アーティキュレーションをApple Pencilで書くことですね。弦楽器を使う際に使いたいです。

年内には届く予定なので、その際は実機レビューも出来たらと思っています!

IA x ロック、時々EDM。
ボカロ新曲MVはこちら。

moka

moka

作曲と映像編集。ぷよぷよS級リーグPVの映像やテーマ曲を担当。 DTMのニッチな悩みに刺さる情報を発信します。

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