新曲”Sphere Searcher”

Works

お久しぶりです。新曲できました。”Sphere Searcher”という曲です。視聴はmusicタブからお願いします。(以下にもリンク貼りました)

Music

この曲は元々、とあるゲームで使っていただくために作っていたもので、約9ヶ月前には80%くらい仕上がっていました。但しそのゲームそのものが諸事情により公開停止となったため、そのまま制作も停止しておりました。ゲーム曲に使われるというのは幼いころからの夢だったので、そういう意味でも残念ではありますが、致し方なし。
そういえばFFXの有名なテーマソング”ザナルカンドにて”は、もともとオーボエだかフルートだかの奏者用に作った曲だったが、「暗すぎる」としてボツを食らったため、じゃあゲームに使ってやろう、という結果がああなったと、どこかのインタビュー記事で読んだ記憶があります。この曲も日の目をみることがあるといいですね。やはり自分でゲーム作るしかないか、、(RPGツクール持ってるけど使っていない勢)
曲調的にBMSにも出来なくはなさそうだけど、譜面作るのと音を切り出すのはしんどそうです。というか、今もBMSって流行ってるんでしょうか?

「”Searcher”はかっこいいしゲームの雰囲気にも合いそうだから、コレのアレンジとかどうですか?」というアイディアを貰ったのが制作のきっかけです。”Searcher”には個人的にも深い思い入れがあり、特に印象に残っているのは以下2点。
・「こういうの好き、かっこいい」と思うものを追求した
・当時の機材とマシンパワーをフル活用した
要はできることは全てやったのです。当時の制作環境はReasonというソフトシンセ1つだけ。これ単体で曲を作ろうとすると、どうしても音が薄くなるという悩みがあり、あの手この手で音を盛りまくったわけです。結果、再生中にオーバーロードしてしまうほどに追い込みました。そんな渾身の作ですが、作り終わった後の感想は以下のものでした。
・同じく「Reason一本」で作曲されている(と思われる)方の曲のほうが、かっこいい
・周りの反応も、すごくいいっていうものはあまりなし
ということで主観的にも客観的にも、「自分の渾身って、こんなものか。。」となってしまった記憶があります。燃え尽き症候群というよりは、自分の制作に対する諦めムード的なもの。多くの制作者が陥る罠です。

そんな私が制作に復帰できたのは、リアさん(“Hikari Flex”のベース弾いてくれたひと)のススメで制作環境を抜本的に変えたのと、『アーティストのためのハンドブック』という本に出会ったおかげです。(補足しますが、Reasonは素晴らしいシンセです。使っていない曲は無いっていうくらい愛用しています…ただしこれ1本だけで作るというのは結構厳しいです。)

話を戻して。そういう歴史のある”Searcher”のアレンジを提案してくださったのは、嬉しいことでした。同時に、今の私ならきっと、もっとよくしてあげられるぞという意気込みもありました。なので、ゲーム曲としての出番が無くなったとしても、やっぱり自分の中で、未完成のまま終わらせてはいけないなという想いが込み上げてきて、今に至ります。

曲の感想は人それぞれですから、必要以上に気にしないことにしています。もちろん感想を戴けるのは、とてもありがたいです。但しそれに一喜一憂しすぎると、制作が出来なくなってしまうということです。(これは制作する上で普遍的に重要なこと)
個人的な”Sphere Searcher”の感想は、いかにも私らしい曲だなあと。やっぱピアノって良いですねえ。10年前と同様、曲の展開にはとても悩みましたが、主に弦とピアノで解決、っていうところが今の私らしいです。一方でかっこよさだけなら旧作のほうが勝ってる気がしますね。若さと勢いの違いでしょうか笑

さて、次回作はどうするか。元々は似た系統のものを作る予定だったのですが、最近ハマったFE ifの音楽が素晴らしくて(サントラも注文しました。134曲あるらしい…)、和楽器やオーケストラ系の曲もやっぱりやりたいなあと思い始めています。影響受けまくりですが…思えば私の大好きなFFTの曲も基本オーケストラなんですよね。なので大体この2つのなかで揺れ動くことが多いです。

以上、久々の更新でした。

 

※Reasonについて更に更に補足
“Searcher”は、Reasonのみ。尚、”Below the gloaming”と”Class insane”もReasonのみで作っています。そもそも過去の記事で扱っている通り、Reasonは「統合型ソフトシンセ」というもので、DAWとしてもソフトシンセとしても使える、というのがウリです。最近はReason単体の機能が相当拡張されてきましたが、個人的にはソフトシンセとして使うのが一番肌に合っています。

IA x ロック、時々EDM。
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moka

moka

作曲と映像編集。ぷよぷよS級リーグPVの映像やテーマ曲を担当。 DTMのニッチな悩みに刺さる情報を発信します。

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